<スペインリーグ:ヘタフェ2-0エスパニョール>◇22日◇バルセロナ

 エスパニョールMF中村俊輔(31)が、先発を取るか、本来のプレーを取るかの「ジレンマ」に陥った。日本代表での南アフリカ・香港遠征の疲労を考慮され、先発落ち。後半41分から短時間のプレーとなったが、中盤中央でパスを広角に散らす、本人の望みどおりのプレーを指示され「こういう出場もありかな」と話した。

 久々に広い視野すべてに向けてパスを散らした。後半41分、中村はポチェッティーノ監督から「ボールを散らせ」との指示を受け途中出場。中盤中央に入ると、右サイドのMFイバン・アロンソの動きも、左サイドのFWカジェホンの走りも、左足パスで正確に追尾した。高い展開力をフルに発揮できたことに、試合後は「こういう出場はありかな」とつぶやいた。

 好調なプレーぶりは、逆にジレンマも浮き彫りにした。堅守・速攻がコンセプトのエスパニョールでは、サイドの選手はゴールに直接向かうプレーが要求される。右サイドMFでの先発が多い中村は、得意のサイドチェンジの好パスを放った際も「攻撃を遅くした」と批判されがちだった。だが中央に入ったこの日は、持ち味をいかんなく発揮。「出場時間が短くても、中でやった方が結果が出るかも。今日は再確認をした思い」。本来は先発タイプの中村だけに、悩みは尽きない。(山本孔一通信員)

 [2009年11月24日8時37分

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