<欧州CL:(4)バイエルン3-0リヨン(0)>◇27日(日本時間28日)◇決勝トーナメント準決勝第2戦◇リヨン※カッコ内は2戦合計得点
バイエルンがFWオリッチ(30)のハットトリックの活躍でリヨンを破り、2戦合計4-0で00-01年シーズン以来9季ぶりの決勝進出を決めた。オリッチはこの日の3点で得点王争いで首位のメッシ(バルセロナ)に1点差に迫る7点目。クロアチア代表ではW杯南アフリカ大会出場を逃したが、その悔しさを欧州CLにぶつけ、クラブの5度目の欧州制覇を目指す。
後半33分、ハットトリックを達成したオリッチは、ゴールを決めた左側頭部を指さした。ラストパスを出したDFラームの笑顔が、その指先を見て驚きの表情に変わった。試合中の接触プレーで流血していたのだ。「血が出ているようだと分かってはいたけど、交代したくはなかったんだ。今夜は何点でも取れそうな気がしていたから」。前半26分には相手をかわしながら1回転して右足で、後半22分にはスルーパスに走り込んで左足でゴールを決めていた。
今大会は重要な役割を果たしている。決勝トーナメント進出をかけた09年12月のユベントスとの1次リーグ最終戦で後半7分に勝ち越しゴール。マンチェスターUとの準々決勝第1戦でロスタイムの決勝弾。同第2戦でも反撃の口火となるゴールを決めた。得点ランクもメッシに次ぐ2位に浮上。クロアチア代表では欧州予選8戦で3ゴールを挙げたが、6月開幕のW杯南ア大会出場を逃した。同組のライバルのイングランド、ウクライナ戦では不発、プレーオフ進出を逃す原因の1つとなった。その悔しさをCLにぶつけている。
バイエルンはシーズン序盤は不調で、CLもギリギリで1次リーグを突破した。だが、ファンハール監督の考えがチームに浸透するにつれ、白星を量産。各選手の持ち味がかみ合い、ブンデスリーガで首位、ドイツ杯でも5月15日の決勝に進出と3冠のチャンス。同監督が「どんなチームにも勝てる」と言い切るほどチームが自信をつけた。
ハンブルガーSVから今季開幕前に移籍したオリッチも開幕時はドイツ代表FWクローゼ、マリオ・ゴメスの控えの立場だったが、監督の抜てきで力を発揮している。「マンチェスターU戦がサッカー人生最高の試合だと思ったけど、今日はそれ以上だった」。5月22日の決勝(マドリード)でも「W杯でもオリッチを見たかった」とうならせる活躍を見せるはずだ。(中野吉之伴通信員)
[2010年4月29日8時42分
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