【モスクワ22日=八反誠】CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が「新・海外組」に強烈エールを送った。モスクワ郊外での練習後「海外でのプレーに対する思いは、絶対、誰にも負けない」と発言。川島、長友、内田、香川らW杯後に華々しく海を渡った「ライバルたち」に、本田流の熱い言葉を投げ掛けた。

 本田

 オレは偉そうなことを言うつもりはない。でも、海外でのプレーに対する思いは、絶対、誰にも負けない。こっちは、どんだけ求めてやっとたどり着けたか…。

 本田は08年に名古屋からオランダのVVVに移籍したが、当初はテスト生だった。短期の練習参加をへて契約を勝ち取った。そこでゴールという結果を重ねて成り上がり、CSKAモスクワに完全移籍。欧州CLでも結果を出した。

 Jリーグもリスペクトしている。だが、4年後のW杯で今回の16強を上回る結果を残すため、より多くの選手が海外に出ることが大切だと強調する。

 本田

 どこでプレーするかは何を求めるかによると思う。ヨーロッパやW杯で結果を出したいのなら相手は外国人。外国人とのプレーに慣れないと。そこに気付くのが遅かった選手がいたのも事実。

 目標を「W杯優勝」と公言する男は欧州組が増えたことを歓迎している。だからこそ「オレは(海外組に)負けない」と言う。欧州で戦い抜く覚悟はあるか-。そう問いかけるような、本田なりのエールだった。

 [2010年7月23日9時29分

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