スペイン1部マジョルカへの移籍が浮上していたC大阪の元日本代表MF家長昭博(24)が、同クラブと契約間近であることが14日、分かった。マジョルカのセラ・フェレール副会長が「(家長を)獲得した」と明言。現地紙エルムンドも電子版で「マジョルカが日本人のMF家長を獲得した」と大々的に報じた。家長の保有権を持つG大阪の山本強化本部長も「この1週間のうちに動きがあるだろう」と明かし、細部を詰めれば近日中に正式発表される見通しになった。

 家長はG大阪ユースからトップに昇格直後から、海外挑戦を熱望してきた。まだG大阪との契約を残しているものの、山本強化本部長は「後押ししてやれるようにしたい」と説明。移籍金(違約金)なしで送り出す方向だ。古巣G大阪で移籍会見する準備も進めているという。

 デビュー戦は年明け1月2日のエルクレス戦(ホーム)が濃厚だ。マジョルカは神戸FW大久保が04年12月から2シーズン在籍し1部残留に貢献。昨季5位に躍進したチームは現在10位で低迷気配にあるため、現地紙は「難しいチーム状況の中でやってくる」と救世主として期待している。

 [2010年12月15日8時42分

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