<オランダリーグ:フェイエノールト5-1フローニンゲン>◇27日◇ロッテルダム

 FW宮市亮(18=愛知・中京大中京)がフェイエノールトを変えた。ホームのフローニンゲン戦に3トップの左で加入後4戦連続先発し、初アシストなどで勝利に導いた。これで加入後2勝2分けと無敗も継続。冬季中断前は5勝5分け11敗で残留争いをしていた名門をよみがえらせた。

 前半30分。FWビセスワルのパスは、宮市の腕に当たったかに見えた。ハンドをアピールする相手選手には目もくれず、前線へドリブル。左サイドからのクロスはMFウェイナルドゥムのゴールにつながった。後半2分にはペナルティーエリア内で倒され、3点目のPKを導いた。

 後半40分に交代し、4戦連続フル出場は逃したが、スタンドからの大きな「リョウコール」と拍手で迎えられた。

 チームの信頼も大きくなっている。PKこそ譲ったが、この日は前戦のCKに続いて、FKも蹴った。ベーン監督も「彼はチームがいい結果を出すための特効薬。武器はスピードと若者らしく怖いもの知らずの勢いだ」と絶賛した。本場のサッカー関係者とファンの目をくぎづけにした才能は、期待を超える勢いで成長を続けている。【エリーヌ・スウェーブルス通信員】

 [2011年2月28日9時35分

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