<ブンデスリーガ:Bミュンヘン2-1シュツットガルト>◇14日◇ミュンヘン

 シュツットガルトの日本代表FW岡崎慎司(25)が、今季最終戦のアウェーBミュンヘン戦でリーグ戦2戦連続ゴールを決めた。前半24分、FWハルニクのクロスを左足ボレーで合わせて先制点。「45分で倒れるようなアグレッシブなプレーをしたい。力尽きるまで走りたい」と臨んだ最終戦で、また結果を出した。

 試合は欧州チャンピオンズリーグ本戦出場権獲得へ士気の高い強豪に1-2で逆転負けを喫した。しかし、チームを1部残留に導いた前節7日のハノーバー戦でのドイツ初得点に続く連発に「体はそうとう疲れてきている。シーズン後半はきつかったが、その中で2ゴールとれたのは、厳しい残留争いを頑張ってきた経験が生きていると思う。今何かをつかみかけている」と、岡崎は手応えを感じていた。

 前節13試合目でようやくゴールを決めて気分が吹っ切れた。今週はスペインでGKコーチと語学の勉強をしている滝川二の同級生とも再会。目的は違えど欧州で挑戦を続ける旧友との時間は気分転換にもなった。激動のシーズンを終えた岡崎は「この4カ月を分析しながら、まずは1年半サッカーを休みなく続けてきた体を休ませて来季の準備をしたい」。チームの正念場でのゴール連発は、来季への飛躍を大いに予感させた。(中野吉之伴通信員)