右膝を痛めている日本代表FW本田圭佑(25=CSKAモスクワ)が完治までの無期限離脱を宣言した。18日、大阪市内で自身の「サッカークリニック(特別協賛アクエリアス)」に参加。イベント中も右膝をかばうしぐさを見せ、ボールも蹴らずダッシュもしなかった。

 患部の状態は「見てもらった通りです」。半月板損傷で9月に手術を受け、1度は実戦復帰したが再離脱。手術を受けたスペインでの11月23日の再診結果は「全治7~10日間」。しかし、すでに約1カ月が経過。復帰は大幅にずれ込み長期離脱の可能性も出てきた。幸い、リーグは中断期間。独自の言い回しで復帰プランを語った。

 「最終的な目標を立てず膝の状態に合わせてやる。膝をVIP扱いしようと。今回だけは、お前(右膝)のペースでやらしてやると膝と契約を交わした」

 2月21日には欧州チャンピオンズリーグのRマドリード戦が待つ。近い将来の加入を目標とするクラブとの初対戦。復帰のメドには最適だが膝に不安を抱えながら出場するつもりはない。サッカー教室では無回転シュートを放つ小学生もいた。「時代は変わりましたね」と笑い、こう続けた。

 「もしかしたら15年後には(日本人が)バルサやレアルでプレーするのが当たり前という時代が来るかもしれない。でもそれじゃ納得いかへん。生きている間は抜かれないくらいの記録を出すのがオレの生きざまなんでね」

 本田は復帰時期を設定せず膝と対話しながら、焦らず、その時を待つ。【八反誠】

 ◆本田の故障経過

 8月28日のロシアリーグで右膝を痛め負傷交代。9月1日にスペイン・バルセロナの病院で手術を受けた。同地でリハビリを続け11月18日の同リーグで復帰し90分プレーも、痛みが出て離脱。再びバルセロナに渡り診察を受けた。クラブは同23日に全治を「7~10日間」と発表。その後も同地でリハビリを続けていた。