<スペインリーグ:セビリア1-1ベティス>◇21日◇セビリア
セビリアのBチーム、セビリア・アトレチコ(スペイン3部)からトップチームに招集されていたFW指宿洋史(20)が、ベティスとの「セビリア・ダービー」でスペインリーグデビューを果たした。後半38分に途中出場。ボールタッチは3度で得点には絡まなかったが、城、西沢、大久保、中村俊、家長に続く日本人6人目の、うれしい1部初出場となった。
バルセロナ対Rマドリードの「クラシコ」より熱いといわれる「セビリア・ダービー」で、指宿がデビューした。ホームのベティスファンは開始6時間前からスタジアムに集結し、打倒セビリアの歌を繰り返す。そんなスペイン警察が危険度S級に指定する大一番にも、指宿は動じなかった。
「前線からプレッシャーをかけて、チャンスがあれば点を決めたいという気持ちで入りました」。7分間のプレーだったが積極的に動き回った。ボールタッチはわずか3回で無得点に終わると「出られたことは素直にうれしいですが、点が取れなかったのは悔しい」ときっぱり。そこには「出場することが目標じゃない」という気持ちがこもっていた。
柏時代はユースからトップへ昇格することができず、テスト入団でスペイン下部のチームへ入団。地道にゴールを重ね、今季も3部グループ4で得点王となる12点を挙げている。1部他クラブからの熱視線も集めている。指宿は「今やるべきことは、自分がいる場所で結果を残すこと。たとえセビリア・アトレチコだろうが、トップチームだろうが、他のチームだろうが、得点だけを考える」と力強く誓った。(山本孔一通信員)
◆指宿洋史(いぶすき・ひろし)1991年(平3)2月27日、千葉・流山市生まれ。小学校時代から柏の下部組織でプレーし、08年には国際ユース大会で3位。09年にスペイン2部ジローナの入団テストに合格し同クラブへ。09年10月にサラゴサB(4部)、10年8月にサバデル(当時3部)へ、それぞれ期限付き移籍。今季からセビリア・アトレチコ所属。10年に行われたU-19アジア選手権にも出場。193センチ、82キロ


