岡田武史監督(55)が率いる中国スーパーリーグ杭州緑城が「野営生活」で日本合宿をスタートさせた。7日、茨城県内の筑波大などでチームワークを養成するためのトレーニングを実施。同大学内のアスレチック施設では大きな壁をチームワークで乗り越えるメニューなどを消化。午後からは同県石岡市内のキャンプ場でテントを張って異例の「野営生活」に挑戦し、今日8日早朝には暗闇登山まで行う予定だ。

 課題のチームワークを養成するために岡田監督が持ち込んだトレーニングは、まさかの「野営生活」だった。「今のチームはチームワークが向上すればさらに飛躍する可能性を秘めている」と言い切る指揮官の意図が明確に表れた練習は共同作業の連続だった。

 野営生活に先立ち、午前中には雨天の中で「チームワーク養成トレ」が実施された。筑波大構内のアスレチック施設を使用し、大きな壁を道具を使わずに、複数の選手が協力して人力だけで登り切るなどのメニューを導入。そこでは、中国人とブラジル人が言語の壁を超え、「おれが上から手を伸ばすから」「1人が逆さになってぶら下がり、手を伸ばした方がいいぞ!」などと意見交換しながら難関をクリアした。

 岡田監督が一時チームを離れたため、練習を指揮した小野コーチは「想像以上にみんなが協力して意見交換をしていた」と満足げな表情。チーム始動当初から「周囲をカバーする動き」の必要性を訴えていた岡田監督の狙いが体現された。

 午後からはキャンプ場に移動した。選手が4班に分かれてテントを設営し、一晩の「野営生活」に突入。夜はバーベキューで連帯感を高めた。今日8日早朝には「暗闇登山」も行う予定だ。岡田監督が「日本での合宿で重要なポイントになる」と話していたチームワーク養成のトレーニング。静岡、鹿児島と移動して実戦中心となる10日以降に備え、まずは団結心を養っていく。【菅家大輔】