<欧州CL:CSKAモスクワ1-1Rマドリード>◇決勝トーナメント1回戦◇21日◇モスクワ

 CSKAモスクワMF本田圭佑(25)が、右膝故障から約3カ月ぶりに公式戦に復帰した。Rマドリード(スペイン)とのホームゲームで、後半23分から出場。スペースを使ったパスやドリブルで、カウンター一辺倒だった攻撃の流れを一変させた。直接FKを2度、狙うなど、膝をかばいながらも優勝候補を相手に存在をアピール。試合もロスタイムに同点追いつく大健闘で、敵地での第2戦(3月14日)に望みをつないだ。

 夢の大一番に、本田が間に合った。「えらい退屈な試合やな…」。ミスを続出する味方をうずうずしながら見守っていたが、ピッチに送り出されると最初のタッチでリズムを変えた。後半23分、右サイドで受け、左へ大きくサイドチェンジ。後半32分には、センターサークル付近から縦へドリブルで突破した。単調だった攻撃を、多彩なプレーで立て直した。

 走れない分、ゴールに向かう姿勢だけは失わなかった。同25、37分、敵陣から直接FKを狙った。軸足の右膝をかばいながらのキックは、GKに捕球された。「本調子ならああいうところでゴールするんでしょうけど、本調子ではない」。ロスタイムの同点ゴールも、膝を気にしながら歓喜の輪に飛び込んだ。

 相手は9度の優勝を誇る名門。サッカー人生を変え得る大一番には、故障を押してでもピッチに立つ価値があった。それだけに、プレーの自己分析も厳しい。「求められている以上のことをしないと、レアルの連中にも名前を覚えてもらえない」。今後はリーグ戦を挟み、3週間後にアウェーでの第2戦を迎える。「分かりませんけど、まあまあ良くなるでしょう」。膝とうまく付き合いながら、本田はこれからも名刺代わりのアピールを続けていく。