<プレミアリーグ:ウェストブロミッジ5-5マンチェスターU>◇19日◇ウェストブロミッジ

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(24)が、最終戦で先制ゴールを挙げ、ファーガソン監督のラストゲームに花を添えた。前半6分、FWエルナンデスからのクロスを頭で決め、今季6点目。その後も前線で好機を演出し、来季につなげる働きをした。試合は引き分けた。

 香川は自陣からゴール前に、するすると駆け上がった。右サイドのFWエルナンデスとアイコンタクト。クロスに合わせ、頭でGKの前にボールをたたきつけた。開始早々の先制ゴール。チームを勢いづかせる得点に、この日が1500試合目で最後の指揮となるファーガソン監督が腰を浮かせ、うんうんとうなずきながら拍手を送った。

 「いい形で点が取れた。いい攻撃だった」と香川は振り返った。自陣からのカウンター。ゴール前でいったん速度を落としてDFの視界から消え、2人のDFの間に入って得点する、香川らしい動きが光った。その後も前線を駆け回り、4-2の後半18分には、ギグスに絶妙なスルーパスを送り5点目をお膳立てした。

 香川のヘディングでの得点は、代表戦なども含め通算5点目。最近では、11年1月21日、日本代表でのアジア杯カタール戦で決めている。欧州移籍後は初めてで、香川の高い攻撃力を示した。

 リーグ2連覇を達成したドルトムントからステップアップし、今季はマンチェスターUでも優勝した。3月2日のノリッジ戦では、プレミアリーグでアジア人初のハットトリックも達成。出場した試合では、英メディアから高評価を受けるなど、しっかりと足跡を残してきた。一方で、左膝の故障で約2カ月休むなど、悔しさも感じている。「まだ物足りない。1年を通して好結果を残したい」。監督が代わり、新体制となる来季は、香川にとって勝負の年になる。