<ロシア杯:CSKAモスクワ1-1(PK4-3)アンジ>◇1日◇グロズヌイ
CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(26)がロシア杯を制し、リーグとの今季2冠を獲得した。右太ももを痛めていたが、アンジとの決勝で20日ぶりに実戦復帰。右2列目で先発し、後半21分に交代するまで活躍した。チームはもつれ込んだPK戦を制し2年ぶり7度目の優勝。喜びを爆発させた本田は明日3日、日本代表に合流し、4日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦に臨む。
本田も一気にピッチへと駆け込んだ。PK戦。途中交代し、ベンチ前で祈りながら1本決まるたびに派手なガッツポーズを作っていた感情が、優勝の瞬間爆発した。歓喜の輪に思い切りよく飛び込んだ。優勝セレモニーでは胸にメダルをかけられた。壇上では仲間と跳びはねた。体全体で「2冠」の歓喜に浸った。
今、日本代表が最も必要としている男がピッチに戻ってきた。主戦場のロシアでリーグ戦に続く今季2冠を狙ってアンジと対戦。中立地のチェチェン共和国グロズヌイでの一発勝負。リーグ2位だった強豪相手に奮闘した。
本田は自陣深くまで守備に戻り、攻撃では前方の広大なスペースに走り込むなど復帰戦にもかかわらずハードな役目を担った。気温約30度の暑さの中、激しく消耗。前半40分には膝に両手をつく場面もみられた。後半20分に競り合いで相手と交錯。足首を気にするようなそぶりをみせ直後に交代。ベンチに戻る際には仲間に思いを託すように、1人1人と手を合わせて退いた。この気持ちが通じた。
5月12日のリーグ、ロコモティフ・モスクワ戦で負傷交代し、リーグ優勝が決まった同18日クバン戦はスタンド観戦だった。それだけに、自らの手でロシア杯を勝ち取りたいと集中し続けた。同29日のリーグ優勝イベントの会見では「ロシア杯決勝のことだけを考えている。できることなら、今すぐ家に帰りたい」と答えた。自宅に戻って静かに集中し、アンジ戦に備えたい思いをストレートにぶつけるほどだった。
勝ちたい、勝たせたい-。むき出しの思いは、日本代表にとっても力となる。セレモニーのしぐさからも、交代直前に気にしていた足首の状態は、オーストラリア戦に影響するものではなさそうだ。ブルガリアに完敗したザックジャパンに、絶対エース本田が「2冠」を手土産に合流する。

