<ベルギーリーグ:モンス0-2スタンダール>◇25日◇モンス

 日本代表の守護神GK川島永嗣(30)も絶好調だ。リーグ戦は開幕5連勝&無失点、欧州リーグ予選を含めると今季10連勝で、その立役者になっている。

 モンス戦も好守が光った。チームは前半1分に先制。すると、相手は捨て身で反撃に出てくる。川島にとっては難しい状況が続いた。10分には相手と1対1の場面で好セーブ。同13分のシュートも防いだ。「危ない場面だけど、焦らずに対応できた」。クロスに対する処理も正確で、チームに落ち着きと流れを導いた。今季好調の一因は、すべて自分で阻止しようとせず、DFに任せるところは任せると、メリハリをつけた点だ。地元紙は「昨季はスタンダールにとって川島は不安定な要素だった。しかし、今は川島への疑いは消え去った」と伝えている。

 日本代表ではコンフェデ杯とウルグアイ戦の4試合で計13失点。守備陣では吉田や内田ら故障や起用法、ミスに絡んだりと、所属クラブで順調とは言えない選手もいる。「みんなもそうだけど、こういう時期を乗り越えていかないと、強くなれない。厳しい条件の中で戦っていることは、確実にプラスになる」。W杯に向けて、試練が必ずバネになると言いたげだった。