<プレミアリーグ:ニューカッスル0-4マンチェスターU>◇5日◇ニューカッスル

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(25)が、アウェーのニューカッスル戦で2得点にからむ活躍を見せた。リーグ戦では2試合連続の先発で、後半5分に相手DFのパスを頭でカットして追加点の起点となると、同19分には左クロスでFWエルナンデスの得点をお膳立てし、2戦連続のアシストを記録。公式戦4試合ぶりのフル出場でしっかり結果を残した。

 日本のエースが、存在感を見せつけた。1点リードで迎えた後半5分、香川はニューカッスル守備陣の一瞬の隙を見逃さなかった。GKからのロングボールを、DFの間に入ってヘディングでカットすると、そのままの流れで前線へパス。FWエルナンデスのクロスを、後ろから走り込んできたMFマタが決めて、追加点の起点となった。

 さらに同19分には左サイドでDFの裏を突くと、MFヤヌザイからのパスを受けて、マイナスのクロスをゴール前へ。エルナンデスが滑り込みながら決めて、香川はリーグ戦2戦連続となるアシストを記録した。同45分にはシュートも放ったが、密集したDF陣に阻まれた。

 チームの危機に奮起した。FWルーニーが負傷。オランダ代表のFWファンペルシーも、欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦(3月19日、3-0)オリンピアコス戦(ギリシャ)で左膝を痛め、戦線離脱。このピンチで香川に先発のチャンスが巡ってきた。前半途中で入ったヤヌザイと、左右でポジションを入れ替えながら、リズミカルに攻撃を組み立てた。

 これで欧州CL準々決勝第2戦、連覇を狙う王者バイエルンミュンヘン戦(10日)に向けて弾みもついた。本来の切れを取り戻しつつある今、香川には今季初得点の期待が高まる。