イングランドに“横綱級ストライカー”がいた!

 欧州主要リーグの各クラブは開幕に向け、他国や下部リーグのクラブと親善試合を行っている。チェルシーは19日、4部相当のウィンブルドンと戦い3-2で勝利した。この試合で最も注目を集めたのは、ウィンブルドンに新加入した背番号10、巨漢FWアデバヨ・アキンフェンワ(32)。体重90キロのチェルシーDFテリーがマークについても、びくともしない。専門サイトでは体重100キロと記載されているが、見た目は優に120キロ以上。あだ名は「ビースト(野獣)」で、20日付の英デーリーメール紙(電子版)によるとベンチプレス180キロを持ち上げるという。フィジカルを武器にポストプレーが得意だが、見た目とは違いDFラインの裏に抜けたり、ヘディングでも得点できる。ウィンブルドンに加入した際、チームスタッフは「ただ大きな男なだけではない。正当に評価されるべきだ」と擁護。真価の発揮が楽しみだ。

 ◆アデバヨ・アキンフェンワ

 1982年5月10日、イングランドのロンドン・イズリントン生まれ。04年にトーキー・ユナイテッド(当時3部相当)でプロデビュー。04-05年シーズンは37試合に出場。14得点を記録した。05年6月には、現在プレミアリーグのスウォンジー(同3部相当)に移籍。2年間の在籍で14点を挙げた。その後、6度の移籍を繰り返し、今季からウィンブルドン(4部相当)でプレーする。プロ通算リーグ戦349試合に出場し、120得点。身長180センチ、体重100キロ。

 ◆いろいろサッカー選手メモ

 体重では“重戦車”と呼ばれるベルギー代表FWルカク(チェルシー)が190センチで100キロ。12年には、元ブラジル代表FWロナウド氏が引退後に118キロまで到達した。年齢では、W杯ブラジル大会で話題になったのが43歳4日で出場し、最年長出場記録を更新したコロンビアGKモンドラゴン。過去には50歳まで現役を続け、サッカー選手として初めてナイト爵位の称号を受けたイングランドの伝説的名選手、スタンリー・マシューズ氏もいる。身長では、昨季までベルギーのゲンクにいたGKバンホウトが208センチ。J2千葉に12年まで所属したFWオーロイ(ノルウェー)は204センチだった。