<スペインリーグ:Rマドリード2-0コルドバ>◇25日◇マドリード

 43季ぶりにスペイン1部昇格を果たしたコルドバに新加入したFWハーフナー・マイク(27)は、昨季欧州チャンピオンズリーグ(CL)王者のRマドリードとの初戦に先発した。0-2で敗れたが、世界屈指の守備陣を相手に奮闘。今後の活躍を予感させた。

 サンティアゴ・ベルナベウに駆けつけた約4000人のコルドバサポーターから、拍手が湧き起こった。後半22分、見せ場をつくって退いたFWハーフナーへ送る、称賛だった。

 前半7分、右サイドから右足シュートを打つがゴール左へ外れた。そして同44分、左CKからRマドリードのスペイン代表DFセルヒオラモスに競り勝ってヘディングシュートを放った。わずかにゴール左にずれたが、得点のにおいを感じさせるプレーを見せた。「すごいスタジアム。セルヒオラモスにも勝てたのが、個人的な収穫。やれるところがあった。これならリーガでも戦える」。初戦で手応えをつかんだ。

 地元紙の評価も高かった。マルカ紙は、チーム4番目となる6点(10点満点)で「強さ、0-1の後も気合にあふれ、ヘディングシュートでGKカシリャスを脅かした」。アス、ムンド・デポルティボ、スポルト各紙ではチーム最高評価だった。フェレール監督も「ハーフナーは良いプレーをしてくれた。注文した仕事をしっかりと果たした」と満足げ。昨季は2部7位からプレーオフで昇格した。下馬評は低いが「しっかり守備ができて、カウンターでチャンスもつくれた。我慢強く頑張れば勝てる試合もある」。海外で迎える4季目、スペインで真価を発揮できるか。【山本孔一通信員】