<イングランド・リーグ杯:ミルトンキーンズ4-0マンチェスターU>◇2回戦◇26日(日本時間27日)◇ミルトンキーンズ

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(25)が不運に見舞われた。イングランド・リーグ杯2回戦が各地で行われ、香川は3部ミルトンキーンズ戦にトップ下で先発。今季初出場も前半9分にヘディングで競り合った際に頭部を強打。治療後にプレーも脳振とうの症状で同20分にヤヌザイと交代した。香川を失ったマンUはボロボロ。25分にDFエバンスのミスから先制された。格下相手にルーニー、ファンペルシー、マタの「ビッグスリー」はベンチ外で、大敗した。

 ファンハール監督は「私たちのチームは若い。がっかりしているが、ショックはない。向こうには幸運も少しあった」と強がり、サポーターへは「私の哲学を信じることは難しいかもしれない。だが新しいチームは1カ月で作り上げることは出来ない」と弁解した。

 香川にとっては残念では済まされない。監督からボランチ失格の評価を受け、残されたのはトップ下のみ。だが脳振とうでアピール失敗、さらにリーグ杯敗退。プレミアリーグのクラブが登場する来年1月のFA杯3回戦までは、リーグ戦のみを目指しアピールし続けるだけ。

 チームは英国史上最高額となる移籍金5970万ポンド(約105億円)でアルゼンチン代表MFディマリアを獲得。またまたチーム内での序列が下がった。いっそうの奮起しか道はない。