<ブンデスリーガ:ヘルタ1-3マインツ>◇13日◇ベルリン

 マインツの日本代表FW岡崎慎司(28)が、日本人ブンデスリーガ通算得点新記録を達成した。ヘルタ戦で先発し2得点。同代表のヘルタMF細貝がベンチスタートの中、前半36分にMF具滋哲のシュートをセーブした相手GKのこぼれ球を鮮やかな左足シュート。ゴール右に決め先制点を挙げた。ロスタイムには右クロスを右足で詰めてこの試合2点目をマーク。チームを今季初勝利へ導いた。

 ドイツを主戦場にして3年半。積み上げてきたものが、またしても記録となった。これで通算28得点となり、日本人選手の通算得点ランクで奥寺康彦(ブレーメン=当時)を抜き、1位となった。岡崎は「FWとして希望を持てる記録の更新。自分にとっても大きい」と素直に喜んだ。日本での代表合宿を終え、ドイツへ出発した10日、羽田空港で「早く1点取って更新できるようにしたい」と言っていた有言実行弾。欧州主要リーグ日本人最多記録15発を決めた昨季に続く新記録をマークした。

 好調を維持する要因は代表にあった。アギーレジャパンでもベネズエラ戦(9日)では3トップの真ん中で初めて起用され「クラブと代表で同じポジションだと、イメージを重ねやすい」とアシストをマーク。長距離移動に加えて中2日の試合に「体がきつかったので、チャンスで決めることを意識して臨んだ」。これで今季1戦1得点のハイペースを維持しながら、10月のブラジル戦に向けてドイツで磨き上げていく。