<セリエA:チェゼーナ1-1ACミラン>◇28日◇チェゼーナ

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(28)が、アウェーのチェゼーナ戦で今季2つ目のアシストを記録した。前半19分に右CKからDFラミのゴールを生んだ。その後も高い位置で得点を狙っていたがDFサパタの退場にともない後半30分に交代。得点はなかった。開幕から5試合すべてにスタメン出場し、3ゴール2アシストとなった。

 インザギ監督はフェルナンドトレスとメネズの両FWを併用するため、今季初めて試合開始から4-2-3-1を採用。右から本田、メネズ、ボナベントゥーラと並ぶ2列目をイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは「ファンタ・トリオ」と命名した。人気飲料ではなく、ファンタジスタ(芸術的選手)が3人並んだという表現。注目度は増す一方だ。

 スタンドには会場から車で約30分の場所に住む、前日本代表監督のザッケローニ氏がいた。本田とは強い信頼関係で結ばれている。同氏は問いかけに対し、口元に手をやり「話せない」とのジェスチャーで取材には応じなかった。目の前で躍動する“教え子”の動きをしっかりと目で追っていた。

 本田は試合後、報道陣の問いかけに「お疲れさまです」とだけ言い、足早に引き揚げた。【波平千種通信員】