<セリエA:ACミラン1-1フィオレンティナ>◇26日◇ミラノ

 ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)が26日のフィオレンティナ戦(ホーム)で無得点に終わった。フル出場したが守備にも追われ、3試合連続ゴールはならず。チームは引き分け。インテルミラノの同DF長友佑都(28)は、左ふくらはぎの肉離れで古巣チェゼーナ戦を欠場した。

 本田は本拠地サンシーロの狭い取材エリアを無言で通り過ぎた。軽く頭を下げてあいさつしたが言葉を発することはなかった。素通りは珍しくはないが、語るべきことがない-。そんな試合だった。

 いつもの右FWでフル出場。古豪フィオレンティナ相手に序盤は攻撃的にプレーしたが、時間の経過とともに守備に追われ、サイドバックに近い位置まで戻る場面も。3戦連発を狙う背番号10には、相手の厳しいマークがついた。ゴールに絡めず、引き分けた。

 翌27日付イタリア主要3紙は平均的な評価。ガゼッタ・デロ・スポルトとトゥット・スポルトは6点。コリエレ・デロ・スポルトは5・5点で「いつもより精彩を欠く」と寸評をつけた。前節首位に並んだ得点ランクは2位タイ(6得点)に後退。次戦は中2日。29日(日本時間30日未明)、サルデーニャ島でのカリャリ戦が待つ。(ミラノ=波平千種通信員)