<ブンデスリーガ:ボルシアMG1-3フランクフルト>◇22日◇メンヘングラードバッハ

 フランクフルトの日本代表MF乾貴士(26)がうれしい今季初ゴールを決めた。アウェーのボルシアMG戦で、ミドルシュートでチーム3点目を挙げ、逆転勝利に貢献。MF長谷部誠(30)とともにフル出場し、連敗を4で止めた。

 久しぶりのゴールに、乾が雄たけびを上げた。2-1と逆転した後半23分。相手GKのゴールキックをMFキテルがカット。これが左サイドにいたFWマイヤーへと渡り、中央の乾へと折り返された。ペナルティーエリアのすぐ外から右足を振り抜くと、スライディングしてきたDFをよけるようにカーブ回転がかかったボールがゴール右下へと吸い込まれた。

 13年3月31日フュルト戦以来、実に2季ぶりのゴール。乾はキテルと抱擁し、左手でガッツポーズしながら絶叫。試合後にはシャーフ監督から強く抱き締められ、頭をなでられた。14日の日本-ホンジュラス戦では、代表初ゴールを含む2得点。クラブに戻っても好調ぶりは持続していた。

 ボルシアMGは現在、来季欧州CL出場圏内の3位。10月29日のドイツ杯2回戦でも1-2と敗れた格上の相手だった。だがフランクフルトは見事リベンジを果たした。この日、勝ち越し弾を含む1ゴール、1アシストのエース、マイヤーは「素晴らしい試合だった。我々は勝ちに値した」。中でも、昨季ノーゴールに終わった乾の復調は、今後の上位進出をもくろむフランクフルトにとって頼もしいかぎりだ。