<ブンデスリーガ:ブレーメン2-1ドルトムント>◇20日◇ブレーメン

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(25)が20日、アウェーのブレーメン戦でリーグ戦4試合ぶりに出場した。4戦連続で先発落ちしたが、1点ビハインドの展開で後半から途中出場。トップ下に入って45分間プレーしたが得点に絡めず、チームは敗れて3戦勝ちなし。香川は年内最後の試合をいい形で締めくくることができなかった。

 香川はぼうぜんと自陣ゴールを見つめた。1点リードを許す展開で、後半開始と同時に出番が回ってきた。反撃をするはずが後半17分に痛い追加点を献上。同24分にCKのチャンスをドイツ代表DFフンメルスが決め、1点差に詰め寄るが、勝利をたぐり寄せることはできなかった。トップ下に入った香川は攻撃のタクトを振れず、消化不良のまま14年最終戦を終えた。

 ゴールへの強い意欲が空回りした。同11分、右クロスに頭から突っ込んでシュート。同33分には、右から流れてきたボールを思いっきり振り抜き、シュートは大きく枠を外れた。チャンスで力み、ゴール前での落ち着きを失っていた。最下位だったブレーメンに敗れ、依然として降格圏をさまようドルトムントでさえ、定位置を失いかけている香川。1月に開幕するアジア杯にも暗雲が漂う。