<セリエA:インテルミラノ2-2ラツィオ>◇21日◇ミラノ

 日本代表DF長友佑都(28)が所属するインテルミラノは、ホームでラツィオと引き分けた。長友は左FWで先発し、開始10分で本職の左サイドバックに戻りフル出場した。

 マンチーニ監督は今年最後の試合で、長友を3トップの左で起用する奇策に出た。だが、そんな試みも開始10分で崩れた。前半2分に失点を喫すると、その後もDF陣は不安定だった。新布陣を諦め、前半10分に長友を左サイドバックに戻して守備の立て直し。後半からチームは攻守の歯車がかみ合い、2点差を追いつき、勝ち点1を獲得した。

 左FWでの先発に、長友は「練習では試していた。ここ1週間はサイドバックの練習はやってない」と明かした。だが「前半は(チームが)ばたばたしていた。それを見て監督はもとに戻したと思う」と説明した。そして、この1年について「けがもあったり、うまくいかない時期もあった。W杯もあったりで。いろんな自分に気付けたので、自分の成長という意味では最高の1年だと思う」。最後は笑顔で締めくくった。(西村明美通信員)