日本代表DF長友佑都(28=インテルミラノ)が、指揮官の八百長疑惑に揺れるチームに平静を求めた。23日、イタリアから帰国。すぐに都内に向かい、自らの体幹トレーニング著書シリーズのPRイベントに参加した。

 イベント後の取材では、日本代表アギーレ監督の八百長疑惑に関する質問を受けた。関係者が「今回は代表に関する質問は…」と制したが、構わずに答えた。

 長友

 結局、ピッチに立つのは選手。監督ではないですから。

 日本協会から今回の騒動について、謝罪のメールも届いた。それを受け、欧州組同士で連絡も取り合ったという。「さすがにメールの内容は言えませんけど…。僕たちとしては、とにかく選手が一致団結する。そこだけを考えてやろうということになりました」と前を見据えて話した。

 W杯後、ケガや体調不良もあいまって、燃え尽き症候群に陥っていたとも明かした。「目標、夢が見えてこないのは初めてでした。でももう吹っ切れた。いまはサッカーも、走ることも楽しい」。やりたいサッカーに専念することで、揺れるチームを引っ張る。【塩畑大輔】