日本代表FW岡崎慎司(28=マインツ)のプレミアリーグ、レスターへの移籍が大きく前進した。所属するマインツは28日、ベルギー1部クラブブリュージュから、チリ代表経験のあるFWニコラス・カスティージョ(21)の期限付きでの獲得を発表した。今季8得点の岡崎に代わる後釜を確保したことで、プレミアへの移籍が一気に加速。近日中にもまとまる可能性が高くなった。

 岡崎のプレミア移籍が、一気に現実味を増してきた。マインツが後釜FWとして、チリ人FWカスティージョ獲得を発表した。岡崎に代わる得点源の確保に苦戦していたマインツだが、移籍市場終盤にようやく獲得に成功した。これにより状況が一変。すでに獲得オファーを出しているレスターへの移籍が、大きく前進する。プレミアの移籍市場は2月2日まで。交渉が進めば、移籍が成立する。

 この冬の移籍市場を「OKAZAKI」の名前がにぎわせていた。ブンデスで前半戦8得点を挙げ1月に入るとレスターが獲得オファー。さらにウェストブロミッジのリストアップも判明。争奪戦に発展する可能性があったが、移籍金を1500万ユーロ(約20億円)にまで上乗せしたレスターが、本命のまま決着がつきそうだ。チームは22試合で得点はわずか20。完全な得点力不足で順位は最下位に甘んじている。すでにクロアチア代表FWクラマリッチを獲得。さらに日本のストライカーを狙っていた。

 レスター関係者によると、クラマリッチと2トップを組ませる構想があるという。プレミアリーグ残留に向けて資金を投入。巻き返しを狙う後半戦への本気度がうかがえる。岡崎自身も「ここで自分がゴールを決めて残留させられたら、こんなかっこいいことはない」と、最下位からの奇跡的な残留劇を思い描いているという。逆に降格となって放出されるリスクもあるが、覚悟の上でプレミアへの挑戦を熱望している。

 8強で敗退したアジア杯で痛めていた左太もも裏は、幸いにも軽傷で済んだ。英国の就労ビザ発行条件である過去2年間の国際Aマッチ出場率75%以上も問題ない。早ければ2月7日のクリスタルパレス戦でデビューできる。レスターFW岡崎誕生が、間近に迫った。