<スペインリーグ:バルセロナ5-0レバンテ>◇15日◇バルセロナ

 首位Rマドリードを勝ち点1差で追う2位バルセロナが、レバンテに圧勝した。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(27)が通算23度目のハットトリックを決めて、チームを勝利に導いた。この日はブラジル代表ネイマール、ウルグアイ代表スアレスの両FWもゴール。「最強トリオ」の活躍で公式戦の連勝も11に伸びた。3位Aマドリードは0-2でセルタに敗れ、連覇が遠のいた。

 メッシにとって記念のリーグ300戦目は、記録ずくめの一戦になった。前半17分に右クロスでネイマールの先制ゴールをアシストすると、同38分、後半14分といずれも利き足ではない右足で2得点。さらに後半20分にはPKを決めて、ハットトリックを達成した。

 通算23度目のハットはロナルド(Rマドリード)と並びリーグ史上最多。スペインAS紙によると125に伸ばしたアシスト数も最多だという。ルイスエンリケ監督も「(大量リードでも)メッシを交代させなかった。彼のプレーを最大限に楽しむため」とご満悦だ。

 3トップの真ん中でプレーしたメッシだが、相手は当然、中央を固めてくる。だが1点目は右サイドに開いてボールを受け、ドリブルで切れ込んでシュート。2点目は瞬間的な速さでDFライン裏へと抜けて決めた。ルイスエンリケ監督は「守りを固める相手にはサイドを大きく使い、スピードあるプレーで形を作らないといけない。レオは問題を解決するすべを持っている」とたたえた。

 ネイマールも「メッシは素晴らしい。ピッチ内外での友人さ」という。セルタやRソシエダードなど下位クラブに取りこぼしてきたバルサだが、メッシのゴールとともに、いよいよ本来の強さになってきた。(山本孔一通信員)