[ 2014年2月25日10時32分

 紙面から ]スティックバルーンを手に「ゴーゴー黒岩」と声援を送る仙台大の学生ら

 17日間にわたるソチ冬季五輪が23日(日本時間24日)閉幕した。東北ゆかりの選手は17人出場。男子フィギュアに出場した仙台出身の羽生結弦(19=ANA)は日本男子史上初の金メダリストとなった。日本勢最後の競技、男子ボブスレー4人乗りに出場した黒岩俊喜(20)が所属する仙台大では23日夜、パブリックビューイングが行われ、100人の教職員、学生らが声援を送った。

 午後7時過ぎ、ボブスレー日本チームの3本目のスタートに合わせて集まった100人の仙台大の学生らが「ゴーゴーゴーゴー」と声を振り絞った。結果は56秒63、3本の合計タイムで26位となり上位20チームが進む4回戦に進めなかったが、黒岩の晴れ姿に会場は大きな拍手に包まれた。

 応援の指揮をとった仙台大ボブスレー、リュージュ、スケルトン部の好田弘希さん(4年)は「彼はストイックで誰よりも打ち込んできたから五輪に行けた。帰ってきたらとにかくお疲れさまといいたい」と後輩をねぎらった。84年サラエボ大会24位を下回る過去最低の順位に、同部の進藤亮祐さん(大学院1年)は「世界ではここまでしか通用しないのかと思った」とため息。「黒岩にはみんなに経験を伝えてほしい」と、そり競技の名門大として、レベルアップしていくことを誓った。【高場泉穂】