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競技ガイド

ボブスレーとは
 前方にハンドル、後方にブレーキを備えたシャーシー(車台)に繊維強化プラスチック製のソリで全長1200〜1300メートルの氷を張ったコースを滑り降り、タイムを競う。2人乗りと4人乗りがある。ソリが滑る最高速度は時速130キロ以上で「氷上のF1」とも称される。スタートして50メートルのスプリントタイム(そりの初速度)、ドライバーの技術、ソリ・ランナーの性能に大きく左右される。選手は体重、筋力はもちろん瞬発力、スプリントタイムをあげる能力などが必要とされる。
競技の見どころ
 操縦を担当するパイロット以外は、競技経験が浅くても運動能力があれば問題ない。そのため他競技からの参戦も多い。今回の日本代表には陸上世界選手権出場の宮崎久がいる。ある程度の体重があって瞬発力が優れていることが求められる。ソリの性能も勝敗を左右する。今大会は日本製のソリ「下町ボブスレー」が五輪を目指したが、不採用となった。
日本代表選手とライバル
 日本の最高成績は72年札幌大会での男子4人乗りの12位。今回も世界トップクラスとは差がある。5大会連続出場となるパイロット鈴木寛は日本の人材不足から、引退を撤回しての参戦となる。映画「クール・ランニング」で人気となったジャマイカが3大会ぶりに出場する。
ルール
 2人乗りはハンドルを操るパイロットとブレーキを操作するブレーカーで、4人乗りはこの2人にさらに2人のプッシャー(そりを押す人)を加えたメンバーで競技をする。
 スタートゾーンでソリを押し始め、短時間でトップスピードに乗せて乗り込む。最初の50メートルのタイムが、勝負の大半を占めるほど重要。しかも自分の力で加速できるのはこの時だけで、その後はどんどん加速していくソリを、パイロットがハンドルでコントロールして滑走。ブレーキは停止用でコースを傷つけるため、途中では使用できない。
 ソリの重さは選手を含め、2人乗りで総重量390キロ以下(女子は340キロ以下)、4人乗りで630キロ以下。選手の合計体重が少なければ、その分の重りを載せてもよい。
 ソリについている4本のソリの刃(ランナー)は、温度が高いほどスピードが出るため、屋外の日陰につり下げた基準ランナーとの温度差は4度以内に定められている。
 競技は2日間で4回滑走し、その合計タイムで順位が決まめる。タイムは100分の1秒まで計測される。
歴史
 1883年にサンモリッツでイギリス人がトボガン(木製ソリ)をスポーツ化。1890年代によりスリルを求める人が、鋼鉄で舵(かじ)と制動機の備わったソリを作り、これを「ボブスレー」と名づけた。1924年の第1回冬季五輪から正式種目になった伝統あるスポーツ。日本は、72年札幌大会で初出場。



日本のメダル数

金メダル
1
銀メダル
4
銅メダル
3

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