[ 2014年2月1日21時6分 ]フィギュアスケート女子の浅田真央にエールを送るタラ・リピンスキーさん(共同)

 浅田真央(中京大)に、憧れの人からエールが届いた。1998年長野五輪女王のタラ・リピンスキーさん(31)が1日、米NBC放送の解説者として訪れているソチで「最後の五輪は全てにおいて素晴らしい思い出となるはず。氷に乗って会場を見渡し、滑りを楽しんでほしい」と語った。

 リピンスキーさんは初出場の長野五輪で、15歳8カ月の史上最年少金メダリストに輝いた。当時7歳の浅田に衝撃を与え、ジュニア時代に「五輪のイメージは長野。リピンスキーさんはジャンプがすごかった」と目を輝かせて話したほど。

 昨年10月に優勝したグランプリ・シリーズ開幕戦、スケートアメリカの大会前には初対面もかなった。

 リピンスキーさんは浅田を気に掛け「心技両面でとても強い選手。お母さんの死という悲しい出来事も乗り越えた素晴らしいメンタルの持ち主」とたたえる。

 金妍児(韓国)ら強敵が多く「五輪はメダル予想をするのが本当に難しい大会」と苦笑いした。

 その上で「真央は経験豊富で既に銀メダルを獲得した選手。五輪は精神面が90パーセント、フィジカルが10パーセント。心を整えて臨んでほしい」と金言を送った。