[ 2014年2月21日15時48分 ]笑顔を見せるメダリスト。左から金妍児、ソトニコワ、コストナー(撮影・PNP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇20日◇女子フリー

 アデリナ・ソトニコワ(ロシア)がフリーでマークした149・95点は、金妍児が前回五輪で出した世界最高の150・06点に迫る歴代2位の高得点だった。フリーで金妍児に5・76点差をつけ、SP2位からの逆転を呼び込んだ。

 高さのある3回転ルッツ-3回転トーループなど技術点で75・54点を稼いだことが大きかった。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、フリーで3位に入った浅田の73・03点を上回る最高点。金妍児は3回転ループが構成になく、スピンとステップで難度を取りこぼし、技術点だけで5・85点差がついた。

 金妍児はジャッジの主観が反映する演技点では74・50点でトップだったが、ソトニコワと0・09点差でほぼ並ばれた。「振り付け」では劣り、武器の表現力を示す5項目で突き放せなかった。

 ソトニコワは今季主要国際大会で演技点の最高が欧州選手権の69・60点。グランプリ・シリーズでは60点台前半が続いたが、地元五輪で一気に伸びた。コストナーも73・77点の高得点だった。浅田は69・68点にとどまり、滑走順が12番と早かったことが影響したとみられる。