[ 2014年2月25日14時27分 ]「ゆずく~ん!」歓声の中、帰国した羽生(撮影・丹羽敏通)

 ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子金メダルの羽生結弦(19=ANA)ら日本選手団が25日午前に帰国、午後に都内で凱旋会見を行った。

 羽生はやや緊張した面持ちであいさつ。「金メダルは獲りましたが、演技には満足していません。これからはチャンピオンらしいスケーターとして頑張っていきたい」と話した。

 五輪を振り返り「最高の結果を持って帰ったことは誇りに思います。オリンピックの注目度の高さを改めて感じました。見ている方に何かしら感じていただいたのではないかと思います」と、王者らしく堂々とした語り口だった。

 また報償金については「震災の寄付やリンクへの寄付に使いたい」と話した。

 日本に帰って来て何をやりたいかとの質問には「やりたいことは特にありません。早く練習したい」と話し、19歳の氷上のプリンスは、どこまでも精神力、技術力の向上を目指す意気込みを見せていた。

 日本選手団は同日、約900人のファンが待ち構える成田空港にチャーター機で到着、帰国した。羽生らは疲れた様子もなく、下村博文文部科学相を表敬。その足で会見に臨んだ。