[ 2014年2月21日4時34分 ]女子ハーフパイプ予選1回目

 小野塚彩那のエア(共同)<ソチ五輪:フリースタイルスキー>◇決勝◇20日◇ハーフパイプ(HP)

 小野塚彩那(25=石打丸山ク)が銅メダルを獲得した。

 日本のメダルは8個目で、海外開催の冬季五輪で最多だった1992年アルベールビル五輪の7個を上回った。

 「やっぱり金にこだわりたい」。小野塚が繰り返してきた言葉だ。武器とする、高さのあるジャンプを次々と繰り出した。メダルの色は銅。願いはかなわなかったが、冬季五輪の新種目で大きな成果を手にした。

 新潟県南魚沼市出身。3歳の誕生日を迎えるころには1人で滑っていた。速さを争うアルペンや滑りの美しさを競う基礎スキーに取り組んだが、2011年4月にHPがソチ五輪の新種目に決まったことで、本格的に挑戦を決めた。

 母方の祖父勝利さんからは「一番じゃなきゃビリと一緒だ」と温かくも厳しい言葉をかけられながら育った。孫娘の挑戦を心から応援してくれたが12年3月に他界した。「絶対に、じいちゃんに見せる」と誓った五輪のメダルを墓前に持って帰る。