[ 2014年2月23日18時40分 ]銀メダルを手に笑顔の竹内(撮影・井上学)

 スノーボード女子パラレル大回転で銀メダルを獲得した30歳の竹内智香(広島ガス)が23日、五輪公園で記者会見し「結果が出ない間は(先の)見えない投資だったと思う。恩返しできたならうれしい」と周囲の支援に感謝した。

 競技を始めた当初、世界と対等に戦うことは「日本人には無理」と言われたという。強豪のスイス・チームに頭を下げて弟子入りし、トップ選手にしか良品が提供されなかった板は自ら製作に携わった。自身の可能性を信じた結果が4度目の出場で念願の表彰台につながり「アジア人がハンディを持っているとは思わない」と喜んだ。

 狙っていた金メダルを逃した悔しさもあるが「アルペンスノーボードを知ってもらえたことは銀メダルよりも大きな喜び」と語った。「一過性の話題で終わらず、長く興味を持ってもらえたらいい」と知名度アップに期待した。