ファン注目のプロ野球オールスター・ゲーム第２戦が７月２４日に行われる。仲間が集まり、ビール片手に野球談議に花を咲かせる。そんな楽しいひとときのお供に欠かせないのが、江崎グリコの濃厚おつまみ「クラッツ」だ。プロ野球解説でおなじみの田尾安志（５６）、長嶋一茂（４４）の両氏に「クラッツ」とビールを楽しみながら、オールスターでも思い出、今年の見どころ、裏話を語ってもらった。

　オールスターってわくわくしますよね。田尾さんは現役時代を通じて７回も出場しているし、思い出も多いでしょうね。
　いやいや、自分の現役時代より、何と言っても長嶋（茂雄）さんですよ。小さいころからのあこがれだった長嶋さんの、オールスターでの活躍が格好良くて、派手で…。僕が野球を続けてこられたのは、長嶋さんへの、あこがれゆえなんですよ。

「プロ野球選手の栄光を祈って、カンパーイ」とポーズを決める左から田尾安志、長嶋一茂の両氏

　僕はオールスターに出られなかったけれど、名場面を挙げろと言われたら何と言っても、１９８４年（昭５９）７月２４日のオールスターゲーム第３戦での、江川（卓＝元巨人）さんの８連続奪三振記録ですよ。打席の大石（大二郎＝現ソフトバンクヘッドコーチ）さんのカウントが２－０。記録を狙うならストレートしか無かったのにカーブ。それもストライクゾーンで、ちょこんとバットに当てた打球は二塁への弱いゴロ。アウトにはなったけど「アーッ」というため息が一斉にもれました。
　そうそう。あの時、僕はレフトを守っていたんですよ。だからよくおぼえている。後から大石に聞いたんだけれど、あそこで空振りして、パスボールを誘って、さらに次の打者で１０連続三振を記録させたかった、と言ってた。本当かどうか分からないけどね（笑）

パの投手とヤの打者との対決が楽しみと語る田尾安志氏

　江夏（豊）さんの９連続を超えようと…。
　江川の、絶好調のときは本当に速かった。真っ直ぐが速い投手とはずいぶん対戦したけれど、ストレートの伸びで言ったら、江川が一番ですよ。インハイのまっすぐをジャストミートしたいと考えるんだけど、これにこだわったバッティングをするとかえってフォームが崩れて、後々調子が悪くなる。だから彼が本調子の時は凡退してもいいやって（笑）。
　本当にそうですね。手も足も出ない感じ。球種はストレートとカーブだけ。それでも打てない。
　だからランナーのいないときだけホームランを狙ったんですよ。ランナーがいると、江川は点をやるまいと全力で投げてくる。ランナーがいないと手抜きをする（笑い）。だから、その時がチャンスでね。
　でも、そんなオールスターの素晴らしい試合をスタンドで、ビール片手に観戦してみたい。これって現役時代からの夢なんですよ。「クラッツ」があれば、なお最高！
　僕も同じだな。現役時代、よくそんなこと考えたよ。自分の成績など考えず、ノンビリと野球が見たいって。でも「クラッツ」って本当にビールに合うというか、ビール好きな人が作ったような気がするね。