多摩川のほど近く、白い蔵が立ち並び古き良き日本の風景が広がる美しい蔵元が石川酒造だ。1880年(明13)に建てられた「本蔵」(国登録有形文化財)を中心とした蔵は、そのたたずまいが丁寧に守られ、外気に左右されにくく酒造りに最も適した環境が維持されている。外観の美しさに目を奪われがちだが、今でも現役の酒造りの場として活躍している。
この蔵の中で造り出される数々の銘酒の中で、この冬おすすめの銘柄が、新酒「あらばしり」「さらさらにごり」 と「純米大吟醸 冬の慶(よろこび)」だ。
フルーティーな香りの新酒「あらばしり」「さらさらにごり」
新酒をしぼるとき最初に出てくる部分(しぼりの全体の最初の30%)を「荒走り」という。「あらばしり」は、フルーティーな香り、新酒特有の若々しく爽やかな味わいが特徴の純米生原酒だ。ラベルは若駒が草原を元気に走り回る姿を表している。
「さらさらにごり」は純米にごり酒。生酒のため微発泡しており、ピリッとした独特の口当たりが特徴。すっきりした甘みで女性に人気の限定新酒だ。
「多満自慢 あらばしり純米原酒」
「多満自慢 さらさらにごり純米原酒」 写真=新酒「あらばしり」「さらさらにごり」 購入希望の方は こちらから(石川酒造オンラインショップ) > > |
純米大吟醸ならではの香り、風味、コク「冬の慶(よろこび)」
純米大吟醸「冬の慶」は、今年1月の寒づくりで仕込みをし、生のまま瓶詰後パストライザー(熱殺菌装置)で火入れ。春、夏、秋と約10ヶ月間蔵内で貯蔵された。ラベルのモチーフは、雪山に実る南天の美。深々と降り積もる雪山の中で、ひっそりと実る「南天の美」を見つけたときように、このお酒を飲んで心の中から静かに暖まってもらいたいという気持ちが表現されている。純米大吟醸ならではの「香り・風味・コク」を楽しんでみては。
■アルコール度数 16~17% 写真=「多満自慢 純米大吟醸 冬の慶」 購入希望の方は こちらから(石川酒造オンラインショップ) > > |