日本陸連が今年4月に発足した、男子マラソンのナショナルチーム(NT)が9日、北海道・士別市で練習を公開した。

 午前11時すぎから40キロ走を行い、19日開幕のアジア大会男子マラソン(10月3日)代表の川内優輝(27=埼玉県庁)、松村康平(27=三菱重工長崎)らNT12選手中、7選手が参加した。

 この合宿は8月25日から31日までは北海道・釧路市で、今月1日から10日まで同・士別市で行われている。注目の川内は、8月31日にオーストラリア・パースで開催されたフルマラソンに出場し、公務もあるため、6日からこの日までの3泊4日の参加となった。

 パースでのフルマラソン(2時間12分55秒で優勝)から中8日で再び40キロを走った川内。血液や尿などデータ採取を目的に、参加7選手による集団走の形でスタート。ラストはスパート合戦となり、1着は今井正人(30=トヨタ自動車九州)の2時間14分47秒。

 川内は5秒遅れの2着でフィニッシュし「どんなコースで、どんなペースで走るのかも分からず若干の不安もあったけど、サポート、スタッフのおかげでいい練習が出来ました」と満足そうに話した。