仁川アジア大会の19日の開会式で聖火点火者に韓国のトップ女優、イ・ヨンエ(43)を起用した大会組織委員会の人選に、地元メディアから疑問の声が上がった。

 聯合ニュースは、聖火リレーで多くの過去の名選手が走者を務めながら、点火者が芸能人だったことに「スポーツの祝祭が“韓流祭り”に変質した」と厳しく指摘した。

 聯合ニュースは、五輪では開会式でスポーツ関係者以外が聖火の点火者を務めた例は1952年のオスロ大会など冬季大会で3度あるが、夏季五輪ではないとした。

 イ・ヨンエは主演したドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」が、日本を含むアジア各地で人気を呼んだが、2005年の映画「親切なクムジャさん」の主演を最後に芸能活動から離れていた。アジア大会の開会式が9年ぶりの公式の舞台だった。