仁川で今月開かれる障害者スポーツのアジアパラ大会で、選手村村長を務める玄静和氏が1日未明(日本時間同)、ソウル郊外で飲酒運転をして事故を起こし、警察に摘発された。聯合ニュースが報じた。

 玄氏は1991年に千葉で行われた卓球の世界選手権で実現した韓国と北朝鮮の統一チーム「コリア」の女子主力選手。選手村村長を辞任するとの見方が強まっている。パラ大会では、共に活躍した北朝鮮のリ・ブンヒ障害者体育協会書記長との約20年ぶりの再会が注目されていたが、実現の見通しは不透明になった。

 玄氏はソウル郊外の城南市内で乗用車を運転中、交差点でタクシーと衝突し、タクシーの乗客1人が負傷した。直後の検査で運転免許取り消し処分の基準値を超えるアルコールが検出された。「(どこで誰と飲酒したか)よく覚えていない」と話すほど泥酔していたという。