<アジア大会:陸上>◇第12日◇30日◇韓国・仁川

 美女ハードラーが銅メダルを獲得した。女子100メートル障害で、木村文子(26=エディオン)が13秒25で3位に入った。

 日本勢のこの種目のメダル獲得は、第11回北京大会の秋元千鶴子(3位)以来、24年ぶり。ただ、もっと上のメダルを狙っていたようで、第一声は「いや、う~ん、悔しいです。行けると思ったので」と嘆きが先に出た。要因として「動きはそこまで悪くなかったけど、もっと前半からリズムに乗っていれば」と、最後の障害で地元・韓国選手を抜いて3位に上がったレースを振り返った。

 もっとも、昨年の今ごろは故障で悩み「ここ(アジア大会)が想像できなくて、やめようかとも思っていた」と話し始めると、目を涙で潤ませた。「もっといい色のご褒美で、みんなで喜びたかった」と話しつつ「回りの支えがなければ、この銅メダルはなかった」と頭を下げた。