<アジア大会:陸上>◇第14日◇2日◇韓国・仁川

 男子やり投げは、2連覇を狙う村上幸史(34)と新井涼平(23)のスズキ浜松ACコンビが出場。

 上位独占を期待されたが、優勝は89メートル15という驚異のアジア新記録を出した中国・趙慶剛にさらわれた。

 84メートル42で銀メダルを獲得した新井は「記録的には最低限のことは出来た」と自己ベスト(85メートル48)に約1メートルの記録には及第点をつけた。ただ「やりが吹き上がってしまう。抑えきれなかった」と内容に不満。「まだまだ行けたのに、本当に悔しい」と話した。

 一方のベテラン村上は、満足な体調で臨めた試合がここ数年、少なかったせいか「どこも痛くない状態で臨めた。今季の僕としては上出来です」と話した。それよりも、趙慶剛の投てきの残像が、いつまでも残っているようで「すごく理想的な投げでしたね」と感心したように語った。