男子プロバスケットボールBリーグの大河正明チェアマン(60)は21日、都内で行われた理事会後に取材に応じた。

 ジャカルタ・アジア大会に参加中の男子バスケットボール代表選手4人が買春を行い、行動規範の違反で日本選手団の認定を取り消された問題を受けて「Bリーグの4人の選手がお騒がせして申し訳ありません」と謝罪し、20日の会見で日本バスケットボール協会の三屋会長から敗者復活、という言葉があったことについて「個人的にはまずは反省から入るべきだと思っている」との見解を示した。

 日本協会としてはリスク管理等の研修をおこなっていなかったが、Bリーグとしては、全選手対象の研修とフォロー体制を整えてきた。Bリーグ開幕前の16年7月には、全選手を対象に1泊2日で、リスク管理やプロとしての報酬出所の確認など、第1回の研修を行った。17年からは各クラブごとに1名の担当者(メンター)を決めてよりきめ細やかに選手へのフォローを行う「メンター制度」を導入。開幕前の研修で学んだ内容が実戦できているかどうかを選手1人1人レベルで徹底する狙いがある。さらに17年、18年には、第1回研修に参加できなかった選手、新人選手、昇格してきたクラブの選手を対象に研修会を開催した。大河チェアマンは「Jリーグにも負けない制度ができたと思っていたけれど、今回のことがあってどういう風に浸透させていくべきかというのを痛感した。メンター制度は引き続き継続させていく。『人間力なくして成長なし』を思い出せるような再発防止策を、三屋会長とともに取り組んでいく」と話した。

 今回買春を行った永吉佑也(27=京都ハンナリーズ)、橋本拓哉(23=大阪エヴェッサ)は研修を受講済みで、佐藤卓磨(23=滋賀レイクスターズ)、今村佳太(22=新潟アルビレックスBB)は新人選手のため未受講だった。