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世界陸上2007


福士加代子「メダルに挑戦!爆走娘」

ファンの記憶に残った1万メートル10位

女子1万メートルの中盤、シューズが脱げそうになった福士(撮影・鈴木豊)
女子1万メートルの中盤、シューズが脱げそうになった福士(撮影・鈴木豊)

 福士加代子(25)が世界選手権初日の25日、1万メートル決勝に出場して32分32秒85の10位でフィニッシュした。レース途中でシューズが脱げるアクシデントに見舞われ最下位に落ちたが、そこから挽回した。過去2回出場した世界選手権では2度とも11位だったがその成績を上回った。

 会見でいきなり福士節が飛び出した。「今日の(レースの)解説は谷口さんじゃなかったですか」。バルセロナ五輪男子マラソンで転倒して、シューズが脱げてしまった谷口浩美氏を思い起こさせるアクシデントが発生したのは4300メートルをすぎた地点。集団にいた福士は足を踏まれ、右足のシューズが脱げてしまった。集団を抜け出て立ち止まりシューズを履き直す。他選手との差は約30メートル。それでも福士に焦りはなかった。「ペースが遅かったので履いてからでも十分間に合うと思いました。冷静な判断でした」。トラックを1周走る間に追いつくと、5000メートルすぎにはトップに立って積極的にレースを進めた。

 残り1000メートルからも見せ場をつくった。入賞ライン(8位)を上回る7位をキープして残り1周に入る。粘りを見せてスタジアム中を多いに沸かせたが結局、オンゴリ(ケニア)らに抜かれて10位でのフィニッシュとなった。報道陣から残り1周まで7位だったことを聞かされると「えっ、7番だったんですか? 7番だったらかっこよかったなー。ホスト国だから(外国選手も)サービスしてくれるかと思ったんですが、甘くないですね」といって再び周囲を笑わせた。

 入賞はならなかった。しかし福士は観客の記憶に残るレースで初日の1万メートルを終えた。

[2007年8月26日3時14分]

関連情報

プロフィル

福士加代子(ふくし・かよこ)
 1982年(昭和57年)3月25日、青森県板柳町生まれ。五所川原工高から2000年にワコール入り。3000メートル、5000メートルの日本記録、ハーフマラソンのアジア記録を保持している。2004年アテネ五輪は1万メートルに出場し26位。世界選手権は2003年パリ大会で1万メートル11位、5000メートルは予選敗退、2005年ヘルシンキ大会は1万メートル11位、5000メートル12位。2007年12月にはアジア大会1万メートルで金メダルを獲得した。自己ベストは1万メートル30分51秒81、5000メートル14分53秒22。160センチ、44キロ。血液型はA。

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