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世界陸上2007


福士加代子「メダルに挑戦!爆走娘」

最強シューズが福士をサポート

女子1万メートル決勝、シューズが脱げ履き直す福士加代子(撮影・鈴木豊)
女子1万メートル決勝、シューズが脱げ履き直す福士加代子(撮影・鈴木豊)

 福士加代子(25)の走りを最強シューズがサポートする。福士はアディダスの軽量シューズを履いてレースに挑んでいる。25日の1万メートルでは他選手と接触しシューズが脱げたが、そんなアクシデントにもめげず10位で完走した。マラソン転向もうわさされる福士は、トラックでは最後の世界選手権となるかもしれない29日の5000メートル予選に挑む。

 1万メートルで福士がシューズを履き直して、すぐにレースに再参戦した時に驚いた人もいたのではないだろうか? 一般的に競技用のシューズは、1度シューズのひもをほどいて結び直さないと履けないとも思えるが、福士は右手の指をかかとに入れて、瞬く間にシューズを履き直した。

 アディダス広報部の久保田万美さんは「通常、長距離の選手はひもをきつく結ぶと足の血のめぐりが悪くなってパフォーマンスが落ちるので、ゆるめに結ぶようです」とスムーズに履き直せた理由を分析した。さらに「ヒールカップ(シューズ内のかかとを収める部分)に足が入っていれば簡単には脱げないものなんです」と続けた。1万メートルの時は他選手との接触というアクシデントによるものだが、久保田さんも「ドキッとしました。でもすぐにレースに戻れたのでよかったです」と振り返った。

 福士のシューズは「アディゼロ」シリーズの市販タイプをもとにした特注品。福士は地面からの反発性の高いシューズを好むが、それが高すぎると安定性が損なわれる。そのため反発の高さと衝撃吸収による安定性のバランスを考え、ミッドソールを市販品よりも若干厚めにして、福士の要望に応えた。また市販品のアウトソールはロードレースに適したものだが、福士用にトラックのものに替えた。

 福士の過去の世界選手権5000メートルは、03年が予選落ち、05年が決勝には残ったが12位に終わっている。最強シューズを得た福士が、まずは予選突破を目指して29日のレースに挑む。

[2007年8月27日19時10分]

プロフィル

福士加代子(ふくし・かよこ)
 1982年(昭和57年)3月25日、青森県板柳町生まれ。五所川原工高から2000年にワコール入り。3000メートル、5000メートルの日本記録、ハーフマラソンのアジア記録を保持している。2004年アテネ五輪は1万メートルに出場し26位。世界選手権は2003年パリ大会で1万メートル11位、5000メートルは予選敗退、2005年ヘルシンキ大会は1万メートル11位、5000メートル12位。2007年12月にはアジア大会1万メートルで金メダルを獲得した。自己ベストは1万メートル30分51秒81、5000メートル14分53秒22。160センチ、44キロ。血液型はA。

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