名人三村氏ピンクの特製シューズに苦笑い
小崎まり(32)がピンクの特製シューズで浪速路を走る。小崎の履く新シューズは特注品だ。新開発の素材で、夏のマラソンでもシューズ内に熱がこもりにくい仕様。ソール(底)にも小崎の足に合わせた工夫が凝らされている。
手掛けたのは、これまでにも高橋尚子(35)や野口みずき(29)のシューズづくりに携わり、五輪での金メダル獲得に貢献してきたアシックスの三村仁司グランドマイスター(58)。三村氏のシューズは、今大会の女子マラソンでは小崎の他に土佐礼子(31=三井住友海上)橋本康子(31=セガサミー)が使用する。
その中で、小崎のシューズの色はピンク。薄いピンクのメッシュ地に濃いピンクのラインが入ったものだ。他の選手はほとんどが白地を採用しており、マラソンでは珍しい配色だ。三村氏は「やめとけって言ったんだが…」と苦笑いする。しかし小崎が「自分の好きな色」と強く主張したため採用された。
このシューズの特長はその性能にある。甲部分には紫外線カットと冷却効果があり、従来比33%増の通気性のある新素材を使用している。これにより靴の内部の温度が42度から37度に下がるという。
また三村氏によると、小崎の左足首は柔らかく、走る際に体の軸がぶれやすいという。また骨盤にも若干のずれがあり、従来からソールを左右で変えて矯正をはかってきた。今回のシューズも同様の仕様となっている。また今回、小崎にはソールをウレタン製からスポンジ製のものに変えるよう、アドバイスしたという。スポンジ製はウレタン製よりも片方で約15グラム重いが、衝撃吸収性がよいため、後半になってもバテが少ないメリットがあるためだ。
小崎は31日に大阪入りし、マンション形式の施設に宿泊して最終調整を行う。ここまで日本勢は不振だけに女子マラソンにかかる期待は大きい。2日の女子マラソンでは小崎の走りだけでなく、ひときわ目立つピンクのシューズにも注目だ。
[2007年8月30日23時43分]
- 小崎まり(おざき・まり)
- 1975年(昭和50年)7月16日、大阪府枚方市生まれ。宇治高(現立命館宇治高)から大阪短大(現太成学院大)を経て、1996年にノーリツ入り。世界選手権には過去2回出場しており2001年エドモントン大会1万メートル19位、2005年ヘルシンキ大会マラソン15位。マラソンの自己ベストは03年1月の大阪国際でマークした2時間23分30秒(日本歴代10位)。2007年3月に結婚。162センチ、46キロ。血液型はAB。
バックナンバー
- 「団体金」届かず…次は主婦業との両立 [2日18:52](写真あり)
- 小崎ぶっつけ本番!逆境はね返す [31日22:46](写真あり)
- 小崎が北海道合宿打ち上げ神戸戻る [28日18:36](写真あり)
- 気さくな小崎に金メダル級の応援 [27日14:13]
- 小崎に全国から450人の応援団集結 [25日17:56](写真あり)
- 小崎、地の利を生かして上位入賞だ! [24日23:58](写真あり)

