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世界陸上2007


小崎まり「Smile 42.195」

小崎ぶっつけ本番!逆境はね返す

女子マラソンの会見で、抱負を語る小崎まり(撮影・浅見桂子)
女子マラソンの会見で、抱負を語る小崎まり(撮影・浅見桂子)

 小崎まり(32)が、逆境を乗り越えて上位入賞を狙う。大会最終日の9月2日に行われる女子マラソンの日本代表5人が31日、大阪市内で会見を行った。小崎は、北海道での直前合宿中に体調不良となり、思うような練習が積めなかったことを明かした。長い距離を走る練習もできず“ぶっつけ本番”でのレースとなるが、持ち前の粘りの走りで暑さの中のマラソンを乗り切る。

 小崎が体調を崩したのは8月10日ごろ。貧血のような症状が出てヘモグロビンの値が下がり、思うように走れなくなったという。「メニュー通りの練習はできませんでした。半分、いや半分以下かも…」。8月17日からの北海道・千歳合宿では練習量を落として体調を戻すことに重点を置いた。ペースや走る距離も目標値は設定せず、体と相談しながら調整を続けた。結局、長い距離を走り込んだのは8月初旬の士別合宿での40キロ走1回のみだった。

 「ここまで少しずつだけど回復してきた。(どんな走りができるかは)レース当日に試すことになります」と、ぶっつけで本番を迎えることになった。

 不安はある。しかし「かえって休めたのでよかった」と今回のアクシデントを前向きにとらえた。夏のマラソンは暑さとの戦いでもある。体力の消耗は、冬のマラソンとは比べものにならない。疲労を残してレースを迎えるより、リフレッシュして挑めることをプラス材料と考えた。さらに「(体調に不安を抱えながら本番を迎えるのは)いつものことですから」と笑ってさえみせた。今年1月の大阪国際女子マラソン前も体調は万全でなかったが2位に食い込んだ実績を持つ。

 北海道合宿中も、大会初日から時間があれば世界陸上の中継を見た。日本選手が次々と痙攣(けいれん)したり、有力選手がリタイアする姿を見て「マラソンは何があるかわからへんと思っていたけど、今大会を見ていて他の種目もそうであると実感した」と神妙な顔で話した。

 「だから自分にもチャンスはあるはず」。日本選手では土佐礼子(31=三井住友海上)原裕美子(25=京セラ)に期待がかかる中、自分はダークホースであることを踏まえ、自分に言い聞かせるように話した。

 会見中「あきらめないで走りたい」「粘って粘って走り抜きたい」とサバイバルレースを見据えた発言が何度も口をついた。大阪府枚方市で生まれ、大阪短大で学生時代を過ごした。大阪国際女子マラソンには過去3度の出場経験を持つ。出場選手の中で、大阪の暑さもコースももっとも知っているのは小崎だ。「レースで力を出し切ることに集中したい」。アクシデントを乗り越えた時、結果はおのずとついてくる。

[2007年8月31日22時46分]

プロフィル

小崎まり(おざき・まり)
 1975年(昭和50年)7月16日、大阪府枚方市生まれ。宇治高(現立命館宇治高)から大阪短大(現太成学院大)を経て、1996年にノーリツ入り。世界選手権には過去2回出場しており2001年エドモントン大会1万メートル19位、2005年ヘルシンキ大会マラソン15位。マラソンの自己ベストは03年1月の大阪国際でマークした2時間23分30秒(日本歴代10位)。2007年3月に結婚。162センチ、46キロ。血液型はAB。

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