末続失速、2次予選で消えた/世界陸上

- 準決勝進出を逃した末続慎吾は、電光掲示板をがっくり座り込んで見つめる
<世界陸上:男子200メートル2次予選>◇4日目◇28日◇大阪・長居陸上競技場
日本勢の不振が止まらない。男子200メートルの末続慎吾(26=ミズノ)が、2次予選で消えた。同3組に出場したが、右ふくらはぎのけいれんで後半、急激に失速。20秒70の6着に終わり、今日29日の準決勝に進めなかった。ゴール後は頭痛も訴えて、医務室に運ばれた。
スタートで出遅れた末続が後半、さらに失速した。ゴールに飛び込むと、トラックに座り込んでしまった。意識がもうろうとしているのに、テレビのインタビューで「期待に応えられませんでした」と言うのがやっと。医務室に直行して、点滴を受けた。
末続を指導する日本陸連の高野強化委員長によると、午前の1次予選後、既に背中がけいれんしていたという。2次予選では右ふくらはぎがけいれんし、ゴール後は激しい頭痛に見舞われた。末続は1時間半後に姿を現すと「全力を尽くしたが万全でなかった」と話し、関係者に支えられて会場を去った。
末続は4度目の世界選手権で初めて、準決勝に進めなかった。前日に醍醐、池田が予選落ち。金メダルを期待された室伏も6位に終わった。そして短距離陣のエース末続が、まさかの2次予選敗退。連日、起きる悪夢に高野強化委員長は「ミステリー。のろわれているとしか思えない」と真顔で話した。
期待された主力が、これほど成績不振、トラブルに見舞われるとは、だれも予想できなかった。醍醐、末続をはじめ、日本勢が襲われている突然のけいれんは、水分不足と極度の緊張が原因だといわれている。これまで棒高跳びの沢野以外、けいれんの症状を訴える選手はあまりいなかった。母国開催の重圧、また国際陸連も懸念していた大阪の蒸し暑さに地の利があるはずだった日本勢が大きな影響を受けている。オーバーワークを明かす選手もいた。高野強化委員長は「これだけ続くと、選手の自己管理の問題だけじゃない。準備のし過ぎもあだになったかも」と振り返った。
エース級の相次ぐ不振で、日本はメダルなしもあり得る窮地に立たされた。高野強化委員長は「負けは負け」と前半戦の敗北を認めた。それでも「みんな使命感に燃えている」と今後に望みを託す。終盤戦では男子400、1600メートルのリレー、女子マラソンが残っている。末続は「400メートルリレーで頑張りたい」と巻き返しを期した。【佐藤智徳】
[2007年8月29日9時8分 紙面から]
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