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世界陸上2007


400リレー日本新で決勝/世界陸上

男子400メートルリレーで予選通過した左から末続、朝原、高平、塚原
男子400メートルリレーで予選通過した左から末続、朝原、高平、塚原

<世界陸上:男子400メートルリレー予選>◇7日目◇31日◇大阪・長居陸上競技場

 低迷ニッポンにようやくのメダルが見えた。男子400メートルリレーの1次予選2組で、日本(塚原、末続、高平、朝原)が38秒21のアジア新記録を樹立した。優勝候補の米国、ジャマイカに続く3着でゴール。97年大会、00年シドニー五輪の記録を0秒10更新する今大会初の日本新記録で、全体でも3番目のタイムで今日1日の決勝に進出した。復調した末続慎吾(27)地元大阪で集大成の朝原宣治(35)ら4人が、短距離陣悲願の表彰台へ一丸となる。

 アンカーの朝原が、ジャマイカの世界記録保持者パウエルの背中を追いかけて、ゴールに飛び込んだ。電光掲示板を見上げると、アジア新記録の表示。塚原、末続、高平が駆け寄ってきた。4人とも笑顔だ。日本選手団の応援席が、久しぶりに沸いた。

 1走の塚原が好スタートを切り、末続、高平が追い風に乗って加速した。予想を超えるスピードに、朝原は「バトンパスで(距離が)詰まった」と振り返ったが、細かいミスはそれぐらい。世界選手権では97年のアテネ大会以来となるアジア記録。それも1次予選で飛び出した。

 追い風が吹き、猛暑も緩んだ中で、全体でも3番目のタイム。決勝でベストメンバーを組むジャマイカ、米国の2強に歯が立たないとはいえ、同じ走りができれば日本短距離悲願のメダルの期待は高まる。普段、ほとんど練習しない米国、ジャマイカがバトンを落としたら…。朝原は10年前のアジア記録、タイ記録を出したシドニー五輪、メダルにあと1歩だったアテネ五輪(4位)でもアンカーを務めた。05年大会は痛恨のバトンミスで8位。「集大成の大阪でメダルがほしい」。夢へ大きく前進した。

 低迷ムードの日本選手団にとっても、救世主になる。末続は「苦しい戦いが続いているが、絶対にあきらめない。僕らには最後の種目だから」。男子200メートルでは、けいれんを起こして2次予選敗退。短距離陣のエースは日本に不振を呼び込んだ責任も感じていた。「この2日間は寝てました。もう大丈夫です」と復活宣言した。

 バトンのパスワークがうまいブラジル、英国が後に続いているが、日本はこれまでの代表合宿で、バトン練習を徹底して行い、ミスの少ないアンダーハンドパスを磨いてきた。悲願のメダル、起死回生の表彰台で開催国の意地を示す。【佐藤智徳】

[2007年9月1日9時6分 紙面から]

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