土佐内定で激震、北京へ尚子も続く
「私も次に続く」。土佐礼子(31=三井住友海上)の銅メダル獲得に、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子(35=ファイテン)も刺激を受けた。土佐の北京五輪代表内定で残る代表枠はわずか2人。高橋に加え、アテネ五輪金メダリストの野口みずき、前日本記録保持者の渋井陽子、さらにマラソン転向を示唆した福士加代子らによる代表切符争奪戦が一気に激化する。残る選考レースは11月の東京国際、来年1月の大阪国際、同3月の名古屋国際の3レース。11月の東京国際には野口と渋井が出場予定。高橋も今月中に選考レースを決める。
土佐の劇走は北京五輪の代表争いに激震をもたらした。合宿先の米ボルダーで結果を知った高橋は「おめでとうございます。私も次に続けるよう頑張ります」とマネージメント担当を通じて意欲的なコメント出した。昨年11月の東京国際で土佐に敗れて世界選手権出場を逃しただけに、期するものがあったのかもしれない。出場する選考レースは今月中に決める。
女子マラソンの五輪代表選考はいつも激戦が繰り広げられてきたが、土佐の代表内定でこれまで以上に厳しさが増しそうだ。残る2枠を高橋、野口、渋井、さらにトラックの女王の福士らそうそうたる顔触れが狙っている。11月からの代表選考3レースへ、戦いは始まっている。
五輪史上初の連覇を狙う野口は、早くから11月の東京国際へ照準を合わせ、現在スイス・サンモリッツで合宿中。本番では前日本記録保持者渋井との一騎打ちになる。相次ぐ負傷でフルマラソンは2年ぶり。「今回は外せないレース」と細心の注意を払っている。
福士は前日1日に「マラソンをやってもいい」と北京五輪挑戦を示唆。来年1月の大阪国際出場が有力だ。トラック種目で複数の日本記録を樹立したスピードは、台風の目になる。アテネ五輪7位の坂本は大阪国際、2月の東京を制した新星・新谷は名古屋国際への出場が濃厚。代表決定の3月10日まで、熱き女の戦いが繰り広げられる。【太田尚樹】
[2007年9月3日11時11分 紙面から]
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