<世界陸上>◇15日◇女子1万メートル決勝◇ベルリン五輪スタジアム

 中村友梨香(23=天満屋)が自己ベストの31分14秒39で7位に食い込んだ。序盤は福士加代子(27=ワコール)とともに先頭集団に加わってレースをリード。スローペースにも助けられて5000メートルを過ぎても2位をキープ。終盤にケニア、エチオピアのアフリカ勢がペースを上げるとさすがについていけなかったが、粘りの走りで同種目日本人選手5人目の入賞を果たした。北京五輪ではマラソンに出場し、ただ1人完走したが13位。それ以降はスピード養成のためトラック種目に専念してきたが、初めての世界陸上で成果を発揮した。

 福士も31分23秒49でこれまでの最高成績だった07年大会の10位を上回る9位。佐伯由香里(20=アルゼ)は途中から大きく遅れて33分41秒17で20位に終わった。優勝は残り100メートルから先を行くエチオピア勢2人をかわしたケニアの19歳マサイでタイムは30分51秒24だった。