<第90回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・9キロ)

 往路3位の早大は、順位を落として総合4位に終わった。鶴見中継所まで残り1キロ付近の9区で、田口大貴(3年)が日体大・矢野に抜かれた。「ペースを落とすな」という渡辺監督の声は届いていたが、体が反応しなかった。10区の中村(2年)も日体大・甲斐が下り坂を使って仕掛けたスパートについていけず、26秒差。2人とも敗因にメンタルの弱さを挙げた。渡辺監督も「競り負けるのは勝ちたい気持ちが足りないから。チーム全体の責任」とばっさり。中村は「練習でできても、試合でできない。もっと闘争心を出していきたい」と反省していた。

 大迫傑(4年)から主将を継ぐのは、今年はアキレスけんの故障で走れなかった「ワセダの山の神」山本(3年)。10区間で4年生が大迫1人だけだったレースを振り返り「上級生がいなくても勝負ができる自信になった。次につなげる1歩にする」と話した。